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ミゲルとデウスと花海棠

負け犬千々石ミゲルの魂の叫び!
司祭になった者や殉教した者が、人生の成功者とどうして謂えるのか? ──弱者に対する労りと反骨心がムラムラと頭を擡げたのだ。この作品はミゲルの応援歌である。
型番 4488851272
販売価格 1,320円(税込)
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  • 加納秀志 著

  • 194ページ /四六判 並製(ソフトカバー)

  • 長崎文献社 発行

  • ISBN978-4-88851-272-5 /Cコード:C0093


少年使節としてローマに旅立ったミゲルは、帰朝後に棄教してしまう。
その後かつての仲間がデウスの教えに殉じる姿を目撃する。
その光景からミゲルにはある思いが募ってゆく。


著者のことば──
天正遣欧使節の千々石ミゲルが、帰朝後何故か棄教した。
そのことに関し、「棄教したことにより、晩年惨めな人生を送った」
「棄教は失敗だった」という、勝手で偏狭な決めつけが目に余った。
当然、使節仲間の三人と比較してのことだろう。
司祭になった者や殉教した者が、人生の成功者とどうして謂えるのか?
──弱者に対する労りと反骨心がムラムラと頭を擡げたのだ。この作品はミゲルの応援歌である。


初版発行:2017年1月20日

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もくじ


序章 出航
第1章 手毬唄
第2章 魔のマゼラン海峡
第3章 カタリーナ妃と南蛮の大王
第4章 ローマ凱旋
第5章 フェララ公妃
第6章 不信と懸念
第7章 いざ、長崎
第8章 秀吉謁見
第9章 天草修練院
第10章 もえの果し状
第11章 千々石清左衛門
第12章 ゆるまんミゲル
第13章 有馬へ
第14章 マンショと再会
第15章 不干斎ファビアン
第16章 神からの授かりもの
第17章 伊木力へ
第18章 金鍔次兵衛神父
第19章 最後の一家団欒
最終章 神からの試練

あとがき


著者紹介


加納秀志(かのう ひでし)
本名・芦塚利夫(あしづか としお)。
1947年生まれ。長崎市出身。長崎北高、明治大学文学部卒。
出版社に勤務し、雑誌編集に従事。退職後、執筆に専念。
作品に「紙縒のコンタツ」がある。
趣味、テニス、山登り、スキー。千葉市稲毛区在住。

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