- 森一弘 著
- 192ページ /四六判 並製
- 女子パウロ会発行
- ISBN978-4-7896-0738-4 /Cコード:C0016
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東日本大震災、すべてを失い、荒涼とした被災地に立ちつくす人々──。
「もし神がほんとうに愛なら?」切実なこの問いかけへの一つの答え、
神についてのユニークな考察。
◎“Laudate”書籍の紹介:
『あなたにとって神とは? ―神は神頼みの神か 苦難の中の光か』
初版発行:2014年6月30日
全国学校図書館選定図書
もくじ
まえがき
第一章 神頼みの神からの脱却
1 「神頼みの神」の限界
1◆ 神は「はりぼて」?
2◆ 論理的矛盾
3◆ 「神頼み」の神とは
4◆ 「神頼み」の神との訣別、そして「独立独歩」
2 「神はなんでもできる」という神理解に潜む問題点
1◆ 沈黙を貫く神
2◆ 災害は神の罰?
3 天地創造の神は、創造後は直接介入を控える
第二章 人生の残酷さと、どう向き合ったらよいのか
1 突如襲ってくる事故や災害について
1◆ 災害や事故との遭遇も、人生の一部
2◆ 災害や事故との残酷さ、非情さ
2 災害や事故と、どのように向き合うか
1◆ 現代教育の偏り
3 災害と事故がもたらす「苦」と「悲しみ」
1◆ 「苦」を直視する
2◆ 「悲しみ」を直視する
第三章 「怒る神」から「憐れみの神」へ
1 人々の素朴な疑問と戸惑い
2 聖書をどう受け取り、どう理解したらよいか──神理解に向けて
1◆ もともとの聖書の担い手は、民衆だった
2◆ 苛酷な自然と残酷な歴史の中で
歴史の中に働きかけてくる神
「怒る神」の登場
「怒る神」から「憐れみの神」へ
第四章 キリスト教に対する戸惑いと違和感
1 日本人の背丈に合わない洋服
2 西欧文化の衣
3 ユダヤ民族の衣
4 民族宗教の神からの脱皮──普遍的広がり
第五章 一神教の神の難しさと魅力
1 日本人にはなじみにくい一神教の神
2 歴史の中に消え去った多神教
3 一神教の神の魅力
1◆ 人間を愛する神
2◆ 人間の主体性を重んじる神
3◆ 倫理や道徳など、生きる指針を与える神
4◆ 罪人を見捨てない神
第六章 遠藤周作の西欧世界との遭遇
──作品『留学』から『沈黙』へ、『沈黙』から『深い河』へ
1 はじめに
1◆ わたしと遠藤周作との出会い
2◆ 留学―フランス文学の研究から作家へ
3◆ 生涯をかけたテーマ
2 西欧との遭遇──大きな壁の正体
1◆ 石の文化の世界の体験
2◆ 石の文化の特性──いのちとの溶け合い 交わり 委ね
3 自分の背丈に合わない洋服
1◆ 遠藤周作の決断
2◆ 『沈黙』による問題提起
3◆ 木の文化の世界の視点に立つとき
4 踏み絵の中のキリストのまなざし
5 深い河の流れへ
6 結び
第七章 キリストがもたらした「福音」とは?
1 「福音」という言葉を前面に──教会の姿勢の転換
2 喜びをもたらす出来事の知らせとして──福音
3 大国の軛からの解放としての福音理解
4 キリストについての知的理解の限界と「福音」
5 人間の飢え渇きに応えるキリストとの出会い
第八章 キリストがもたらした神理解の大転換と価値観・世界観の普遍性
1 はじめに
2 神の自己束縛の流れの中で、キリストの誕生
1◆ アブラハムに対する神の誓い
2◆ ダビデ王朝に対して
3◆ バビロン捕囚の時期の「新しい契約」
3 神理解の大転換
1◆ 罪人たちの血の流れを受けて
2◆ 罪人たちと交わる神
3◆ 人生の労苦と重荷を担う神
4 結び
第一章 神頼みの神からの脱却
1 「神頼みの神」の限界
1◆ 神は「はりぼて」?
2◆ 論理的矛盾
3◆ 「神頼み」の神とは
4◆ 「神頼み」の神との訣別、そして「独立独歩」
2 「神はなんでもできる」という神理解に潜む問題点
1◆ 沈黙を貫く神
2◆ 災害は神の罰?
3 天地創造の神は、創造後は直接介入を控える
第二章 人生の残酷さと、どう向き合ったらよいのか
1 突如襲ってくる事故や災害について
1◆ 災害や事故との遭遇も、人生の一部
2◆ 災害や事故との残酷さ、非情さ
2 災害や事故と、どのように向き合うか
1◆ 現代教育の偏り
3 災害と事故がもたらす「苦」と「悲しみ」
1◆ 「苦」を直視する
2◆ 「悲しみ」を直視する
第三章 「怒る神」から「憐れみの神」へ
1 人々の素朴な疑問と戸惑い
2 聖書をどう受け取り、どう理解したらよいか──神理解に向けて
1◆ もともとの聖書の担い手は、民衆だった
2◆ 苛酷な自然と残酷な歴史の中で
歴史の中に働きかけてくる神
「怒る神」の登場
「怒る神」から「憐れみの神」へ
第四章 キリスト教に対する戸惑いと違和感
1 日本人の背丈に合わない洋服
2 西欧文化の衣
3 ユダヤ民族の衣
4 民族宗教の神からの脱皮──普遍的広がり
第五章 一神教の神の難しさと魅力
1 日本人にはなじみにくい一神教の神
2 歴史の中に消え去った多神教
3 一神教の神の魅力
1◆ 人間を愛する神
2◆ 人間の主体性を重んじる神
3◆ 倫理や道徳など、生きる指針を与える神
4◆ 罪人を見捨てない神
第六章 遠藤周作の西欧世界との遭遇
──作品『留学』から『沈黙』へ、『沈黙』から『深い河』へ
1 はじめに
1◆ わたしと遠藤周作との出会い
2◆ 留学―フランス文学の研究から作家へ
3◆ 生涯をかけたテーマ
2 西欧との遭遇──大きな壁の正体
1◆ 石の文化の世界の体験
2◆ 石の文化の特性──いのちとの溶け合い 交わり 委ね
3 自分の背丈に合わない洋服
1◆ 遠藤周作の決断
2◆ 『沈黙』による問題提起
3◆ 木の文化の世界の視点に立つとき
4 踏み絵の中のキリストのまなざし
5 深い河の流れへ
6 結び
第七章 キリストがもたらした「福音」とは?
1 「福音」という言葉を前面に──教会の姿勢の転換
2 喜びをもたらす出来事の知らせとして──福音
3 大国の軛からの解放としての福音理解
4 キリストについての知的理解の限界と「福音」
5 人間の飢え渇きに応えるキリストとの出会い
第八章 キリストがもたらした神理解の大転換と価値観・世界観の普遍性
1 はじめに
2 神の自己束縛の流れの中で、キリストの誕生
1◆ アブラハムに対する神の誓い
2◆ ダビデ王朝に対して
3◆ バビロン捕囚の時期の「新しい契約」
3 神理解の大転換
1◆ 罪人たちの血の流れを受けて
2◆ 罪人たちと交わる神
3◆ 人生の労苦と重荷を担う神
4 結び
著者紹介
森 一弘(もり かずひろ)
1938年神奈川県生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。
1967年ローマでカトリック司祭に叙階、1985年司教に叙階。
2000年まで東京教区補佐司教を務める。その間、カトリック中央協議会事務局長を兼務。
現在財団法人「真生会館」理事長として講演活動、執筆活動、黙想指導などに携わる。
主な著書:
『大きな力に信頼して』『人の思いをこえて』『神のやさしさのなかで』(以上3点は電子書籍も発行)、
近著『これからの日本のゆくえ──憲法改正問題を切り口として──福音の視点から』ほか多数。
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