- ヘンリ・J・M・ナウウェン 著 /下川雅敏 装幀 /宮澤邦子 訳
- 160ページ /B6判 並製(ソフトカバー)
- 女子パウロ会 発行
- ISBN978-4-7896-0558-8 /Cコード:C0016
人は、気づいているかいないか、
多くの恐れに支配されて生きています。
何かの決定を下したり、決心しなければならないとき、
わたしたちは何に支配されているでしょうか。
わたしたちの後ろに立ちはだかって、
わたしたちを不安にさせ、怖がらせ、
支配しようとしているのはだれでしょうか。
両親、教師、医者、上司、司教、教会、神……?
もちろん、国際社会の問題もそうです。
もしあの国が、テロリストが、経済が……、
恐れからは平和も喜びも生まれません。
恐れる必要はないのです。
親しさ、豊かさ、喜悦に満ちた愛の家に呼んでおられるイエスの言葉、
「恐れるな、わたしだ。」に信頼するならば……。
ナウウェンがこれをはっきりと実感したのは、
ジャン・ヴァニエの創立したラルシュ共同体においてでした。
(ラルシュとは箱船の意味。
精神的・身体的障害を持つ人々と健常者とが共に暮らす家です)
第三部のところで、ナウウェンが国際秩序について語るところは、
特に現在、9.11以来の世界を思い合わせながら読むと、実にピンときます。
この本が書かれたのは1986年ですが、
今こそ、耳を傾けてもらいたいと思います。
もくじ
感謝の言葉
はじめに
第1部 親しさ
親しさと恐れ
親しさと愛
親しさと連帯
第2部 豊かさ
豊かさと恐れ
豊かさと愛
豊かさと宣教
第3部 喜悦
喜悦と恐れ
喜悦と愛
喜悦とあたらしい国際秩序
終わりに ──いのちのしるし
はじめに
第1部 親しさ
親しさと恐れ
親しさと愛
親しさと連帯
第2部 豊かさ
豊かさと恐れ
豊かさと愛
豊かさと宣教
第3部 喜悦
喜悦と恐れ
喜悦と愛
喜悦とあたらしい国際秩序
終わりに ──いのちのしるし
著者紹介
著者:ヘンリ・J・M・ナウウェン
1932 年オラダンダに生まれる。
1957年 ユトレヒトで司祭に叙階される。
1964年 ネイメイヘン大学卒業。神学・心理学専攻
オランダ陸軍、オランダ・アメリカ航路のチャプレン。アムステルダム、ユトレヒトで教職につく。
1971年から81年 イエール大学神学部教授。
74年から3回、トラピスト・ジェネシー修道院に滞在。
1982年 ボリビア、ペルー滞在。
1983年から85年 ハーバード大学神学部教授。
グラテラマ滞在。
1986年 フランス、トローリー・ブルイルのラルシュ共同体に1年滞在後、
カナダ・トロント近郊のラルシュ・デイブレイーク主任司祭になる。
1996年9月21日 オランダで心臓発作により没す
主な著書:
「傷ついた癒やし人」「愛されるものの生活」「放蕩息子の帰還」「コンパション」「最後の日記―信仰と友情の旅」「友のためにいのちを捨てる―奉仕者の霊性」「差し伸べられる手―真の祈りへの三つの段階」「心の奥の愛の声」ほか多数
訳者:宮澤邦子(みやざわ くにこ)
1963年、東京都立大学修士課程終了。英米文学専攻。
元常磐大学教授。
主な著書:「現代イギリス女性作家を読む」(共著)勁草書房、「イギリス女性作家の半世紀」(共編著)勁草書房。
主な訳書:
「箱船からの祈り」女子パウロ会、「もっとなにかが……」篠崎書林 ほか。
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