- カルロ・マリア・マルティーニ 著 /今道瑤子 訳
- 144ページ /B6判 並製(ソフトカバー)
- 女子パウロ会 発行
- ISBN978-4-7896-0410-9 /Cコード:C0016
専門の聖書学にもとづく深い洞察から生まれた彼のコミュニケーション理論と勧めは、
現代を生きるすべての人に役立つでしょう。
とくに、日本のように技術の特出した国で、
ほんとうに深いコミュニケーションを望んでいる人に、ぜひ読んでほしいものです。
著者「序にかえて」より──
皆さんに私の一つの体験をお話ししましょう。
この司牧の手紙の書き出しは好調でした。
まったく一気に書けたのです。
・・・
「ほんとうに心に何かを暖めているときは、それをコミュニケーションするのは
なんと快くまたたやすいことだろうか」と内心思ったものです。
そして私は最初の草稿を経験豊かな多数の専門家に読んでいただきました。
彼らは私の仕事、テーマ、展開の仕方などを評価してくださいました。
・・・
けれども同時に、たくさんの細かい貴重な示唆を与えてくださいました。
・・・
私は勤勉に推敲に取り組み始めましたが、
初めの軽快さを失いつつあることに気づきました。
あらゆる重要で複雑なテーマについて語る場合と同様に、
この主題について語るべきことは非常に多いこと、
簡潔に語ろうとすると難解になりがちなこと、
すべてを説明し弁明しようとすると堅苦しくなるということに気がつきました。
そして「自分の心にあることをほんとうにコミュニケーションするとは
なんと難しいことか」と自分に言い聞かせました。
この司牧の手紙の書き出しは好調でした。
まったく一気に書けたのです。
・・・
「ほんとうに心に何かを暖めているときは、それをコミュニケーションするのは
なんと快くまたたやすいことだろうか」と内心思ったものです。
そして私は最初の草稿を経験豊かな多数の専門家に読んでいただきました。
彼らは私の仕事、テーマ、展開の仕方などを評価してくださいました。
・・・
けれども同時に、たくさんの細かい貴重な示唆を与えてくださいました。
・・・
私は勤勉に推敲に取り組み始めましたが、
初めの軽快さを失いつつあることに気づきました。
あらゆる重要で複雑なテーマについて語る場合と同様に、
この主題について語るべきことは非常に多いこと、
簡潔に語ろうとすると難解になりがちなこと、
すべてを説明し弁明しようとすると堅苦しくなるということに気がつきました。
そして「自分の心にあることをほんとうにコミュニケーションするとは
なんと難しいことか」と自分に言い聞かせました。
もくじ
第1部 見る
第2部 耳を傾け、観想する
第3部 行動する
1.孤独な群衆
2..交流不能の根底にあるもの
3.あきらめから耳を傾ける姿勢に向かって
2..交流不能の根底にあるもの
3.あきらめから耳を傾ける姿勢に向かって
第2部 耳を傾け、観想する
1.賜物 聖霊降臨と契約
2.賜物の源にある三位の神
3.賜物について反省して
結論―処女、母、花嫁であり、コミュニケーションという行為のシンボルでもあるマリア
2.賜物の源にある三位の神
3.賜物について反省して
結論―処女、母、花嫁であり、コミュニケーションという行為のシンボルでもあるマリア
第3部 行動する
1.状況の把握から意味のある歩みに向かって
2.コミュニケーションの歩み
3.信仰のコミュニケーションに適用されたコミュニケーションの技術
2.コミュニケーションの歩み
3.信仰のコミュニケーションに適用されたコミュニケーションの技術
著者紹介
カルロ・マリア・マルティーニ(Carlo Maria Martini)
1927年イタリアのトリノ市生まれ。
1944年イエズス会に入会。
ローマ教皇庁立聖書研究所において聖書学を学び、聖書博士号を取得。
新約聖書学の権威。
同校の聖書研究部教授・所長をつとめ、グレゴリアナ大学の総長に就任。
1979年ミラノ教区の大司教。
1983年には枢機卿に任命。
主な邦訳著書:
『私はどのように 神を見いだしたか』,『ヨブ記の黙想』,『パウロの信仰告白』,『人びとと共に歩むマリア』,『コミュニケーションについての書』(女子パウロ会)。
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